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植物の力を借りながら。


by sense_of_wonderY
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ラベンダー

アロマテラピーの入門的精油。
それと同時に奥の深い、幅の広い精油でもあると思うこの頃。

よくお邪魔させていただくブログ「marukolog」にイギリスの
ラベンダー農家のお話があり、私なりのラベンダーについての
思いを綴ってみます。




たぶん、初めて買った精油は、やはりラベンダー。
ベタと言えば、ベタですが(笑) でも基本ですから・・・

フランス人化学者だったルネ・モーリス・ガットフォセが実験中に
事故で火傷をおい、とっさに傍らにあったラベンダーの精油を
使ったところ、傷の治りが早く、火傷の瘢痕も残らずにきれいに
治癒したことから始まった、近代アロマテラピーにおける医療面
の利用ーーー

ほんとにほんとに、ラベンダーの力はすごいです。

ラベンダーもいろいろと種類はあって、標高の高いところで栽培
されたもののほうが品質がいいということらしいですが、私は
新しい精油メーカーを試すとき、まずラベンダーを買ってみたり
します。ラベンダーは使用頻度が高く、消費が早いこともあり
数種類持っていても無駄にならないから。
そして、いちばん「性格」がでるような気がするから。

優しい、優雅な、芯の強い、きりりとした、ちょっと鬱陶しいような、

ラベンダーも精油によっていろんな表現が浮かんできます。
angustifolia種に限らなければ、もっともっと広がりそう。
真正ラベンダー(トゥルー)という表示がある精油は、この種のもの。
学名Lavandula angustifolia L.というものです。
一面のラベンダー、さぞや美しいことでしょうね。一度見てみたいです。

長男を妊娠中、切迫流産で大学病院に1ヶ月入院したのですが、
消灯後に看護師さんがアロマテラピーの勉強会をされていたらしく
廊下にうっすらとラベンダーの香りが漂っていました。
お手洗いにいって「ん?なんだ、この香り・・・」って思いながら歩いて
いて、「あー、ラベンダーだな」って気がついて。
妊娠中、とにかく嗅覚が鋭くなっていて、においに対して恐ろしく
敏感だったこともあり、うっすら漂う程度の香りにひどくむせたのを
覚えています。ラベンダーをかぐと、あの病院の薄暗い廊下を思い
出すんですよね、それ以来・・・(笑)
グレープフルーツばかり食べていたので、グレープフルーツは
つわりのときの思い出の香りですし・・・(汗) それと青じそですね。
どちらも今でも大好きですけどね!

ラベンダーは鎮静っていうのが常識になっていますけど、これも
使いすぎると逆効果。眠れなくなります。だるーくなります。
血液の流れをゆっくりにさせ血圧を下げるという働きがあるために、
鎮静と言われます。だから低血圧の人や、午前中に強く焚いたり
して使うと、体がぼんやりしてしまう傾向があるように思います。
好きで使いたいというなら、少なめにして柑橘系でアップさせるのが
いいかしら。(レモン、グレープフルーツなどのしゃきっとするシャープ
な香りの方がいいですね)
でもこれは「低血圧には禁忌」というようなことではなく、少なくとも
芳香浴くらいでなら、ラベンダーの割合を低くして使えば大丈夫
だと思います。好きな香りは使ってリラックスできますからね。
逆に、好きでも体が必要としないときは、たぶんあまりその精油を
選ばないような気がします。そこがアロマテラピーの「揺らぎ」的な
部分で、魅力なんですけど。
この精油の成分は、とか、この精油は○○に効果あるから、(または
○○には禁忌だから)という机上の学問以前に(もちろん、知識として
これらは携わる者にとっては必須のことですが) まずは
「体の内側からの声に素直になること!」 これが大切なような気がします。

前にも書いたと思いますが、ラベンダーを濃いめのブレンドで
アロエジェルにまぜて冷蔵庫にいれておくと、何かと便利です。
使用頻度の高いものの一つですね。
アロエとラベンダーで相乗効果が得られますし。濃いめというのは
5%とかそれくらいで十分です。もちろん2%でもだめってことでは
ありませんので、念のため。

もう一つは、同じ学名の植物から抽出した精油であっても、収穫の
場所や、収穫の年度によって精油成分は微妙に変わってくる、
ということがありますから、もう精油の世界は奥が深すぎるのです。
実際、私もまだまだ全然わかっておりません・・・
それゆえ、間違ったことを堂々と書いていたらごめんなさい!
ご指摘くださいますよう・・・・

この記事も最初にアップしたときから、ご指摘により加筆修正いたしました。
by sense_of_wonderY | 2006-03-15 00:23 | aroma&phito